10月の定期便ブレンド「月天心(つきてんしん)」
蕪村の俳句
月天心 貧しき町を 通りけり
から。もとは、漢詩の「清夜吟」から来ている言葉だそうです。
の中秋の名月がとても美しかったので、月にちなんで名前を拝借しました。
浮空のラベルのデザインは月を背に飛ぶトンボです。空に浮かぶものになぜだか心惹かれます。
豆は、ザンビア・ペルー・エルサルバドル3種のプリミックス。
ザンビア NCLL農園 AA
NCLL農園は4つのEstateに分かれ、今回はKateshi、Isanyaの2つの農園から収穫されたコーヒーです。
かつては国営農場として運営されたNCLL農園ですが、干ばつなどの影響で生産量が激減し経営不振に。
2012年より植樹を再開し現在に至ります。ザンビア政府の輸出品として再生を期待されています。
ペルー ぺルビアンゴールド
レインフォレストアイアランス認証。繊維産地域はカハマルカ県サンタロサ。
世界最大のコーヒー商社ボルカフェグループが、一から指導し現在の品質を作り上げた地域です。
収穫量を高めるための剪定やカットバック(高くなり過ぎないように木を切る)という行為は、
減産になるだろうと考える村の人を説得するのに、実際にやってみて何年もかかってやっと理解して頂いたそうです。
欠点豆はそれなりに。
エルサルバドル サンタ・リタ農園
サンタ・リタ農園はエル・サルバドル西部ソンソナテ州のサンタアナ火山の裾野に位置しています。
この農園は火山灰土壌に加え、シェードツリーの落葉が腐葉土を作り出すことから土壌環境は 良く、
高品質コーヒーを栽培するのに適しており、ここにブルボン、パカス、パカマラと全てブルボン 系品種が栽培されています。
この農園で最も標高の高い「イラマテペック区画」で収穫された ブルボン種です。
サンタ・リタ農園で収穫されたチェリーはラス・クルセス・ミルに運ばれ、約12時間醗酵させた後、 綺麗な湧き水で洗浄されます。
この後、赤レンガとコンクリートの乾燥場にて10日程度かけて 天日乾燥されます。
以上3種の豆をプリミックス。
本来は深煎りのほうが特徴が良く出る豆たちなのですが今回は口当たりがクリアなものに仕上げたかったので
やや浅めの煎りにしました。
口に含んだ時の柔らかい酸味と甘みに対して、後味はやや苦みを引くので、好みが分かれてしまうかもしれません。